みなさまは、人生を旅に例えると、その旅路のどのあたりでしょうか? おひとりおひとり、多様な人生の経験があり、「嬉しかったこと」「悲しかったこと」「苦しかったけれど乗り越えたこと」「大切にしていること」など、「自分の人生物語」をお持ちだと思います。
人生が続く中では病気になることもあります、最期を迎える時もいつか来ることでしょう。もしかしたら重病で意識がなくなってしまったり、認知症になって自分で自分の意思を伝えられなくなることもあるかもしれません。
そんな先のことを、ちょっと想定して、ご自分が受ける医療や介護を含めた生活のこと、大切に思っておられることを、ご家族や近しい人、医療や介護のスタッフなど、ご自分の周りの方と一緒に考え、思いを伝え、分かり合っていくことがACP(人生会議)です。
これまでの人生がひとりひとり違ったように、これからもおひとりおひとり違います。
当院では、みなさまの心の準備に寄り添いながら、生活の中にちりばめられた思いを大切に、思いがつながるACP(人生会議)を、地域の医療や介護に携わる方々と共に取り組んでおります。
誰にでもいつかくる最期の時まで、おひとりおひとりの「人生の物語」を大切に“医療やケアの選択”を共に悩み、“最後まであなたらしく生きるための医療とケア”を共に考えていく身近な医療スタッフでありたいと思います。
最期まで自分らしく生きるための対話を今から一緒にはじめませんか。