医療法人社団東山会は、患者さま個人の尊厳を重んじ、「患者さまの権利」を尊重しながら、安全で質の高い医療を提供するよう努めます。
同時に、医療を受けられる方と医療者がよりよい信頼関係を保ちながら、安心して治療が提供できるよう、患者さまには「患者さまの責務」をお守りいただくようお願いいたします。【2023年4月改訂】
患者さまの権利
- 【適切な医療とケアを受ける権利】
誰もが、医療提供者との相互の協力関係のもとで、良質な医療とケアを公平に受ける権利があります。 - 【人としての尊厳を守られる権利】
誰もが人としての尊厳を守られ、一人の人間として人格、価値観、信教などを尊重されて医療とケアを受ける権利があります。 - 【情報を知る権利と知らされない権利】
自己の病気、検査、治療、見通しなどについて、理解しやすい言葉や方法で納得できるまで十分な説明と情報提供を受ける権利があります。他人の不利益とならない範囲内で、医療上の情報を知らされない権利も有します。 - 【医療とケアを選択・決定する権利】
十分な説明と情報提供を受けた上で、検査や治療方法などを自らの意思で選択し決定する権利があります。他の医師の意見を求めたい場合は、セカンドオピニオンを求める権利があります。一度決定した事項であっても、不利益を受けることなくいつでもその決定を撤回することができます。 - 【意思の表明が困難な場合には事前指示が尊重される権利】
意識障害や認知症などによって、自らの意思を表明することが困難な場合には、現在の状況に応じた事前の意思決定が尊重された医療とケアを受ける権利があります。本人が事前に定めた医療内容指示がない場合は、本人が定めた代理人が本人の意思を推定して意思決定を行います。代理人がいない場合は、家族等の本人の関係者と複数の医療関係者が、本人の意思を推定して意思決定を行います。事前に表明された意思決定が、本人にとって明らかに不利益を生じる場合には、関係者が最善利益を協議して方針を決定します。 - 【未成年者の意思が尊重される権利】
未成年者であっても、合理的な判断ができる場合は、その意思決定が尊重された医療とケアを受ける権利があります。合理的な判断ができない場合は、親権者が本人の意思を推定して意思決定を行います。 - 【診療記録の開示を求める権利】
所定の手続きに従い、自己の診療記録の開示を求める権利があります。 - 【プライバシーが守られる権利】
個人情報保護法に基づき、診療の過程で得られた個人情報は厳正に取り扱われ、秘密が守られます。病院内での私的な生活を可能な限り他人にさらされず、乱されない権利があります。
患者さまの責務
- 【正確な情報を提供する責務】
安全で適切な医療とケアを行うために、患者さまは医療提供者に対し、自らの健康に関する情報をできるだけ正確に提供する責務があります。 - 【協働意思決定に参加する責務】
検査や治療法を選択する際には、医療者と本人が病状や価値観等に関してともによく理解して協働で意思を決定することが大切です。納得できる医療とケアを受けるために、説明を受けてもよく理解できなかったことについて、十分理解できるまで質問し、協働意思決定に参加する責務があります。 - 【ハラスメント行為（迷惑行為）を行わない責務】
病院はすべての患者さまが適切な医療とケアを受けられるようにする使命を負っています。患者さまは、他の患者さまが受ける医療や病院職員による医療提供に支障を与えるようなハラスメント行為を行わない責務があります。 - 【医療費を支払う責務】
病院が継続的に医療とケアを提供できるようにするため、患者さまは自分が受けた医療とケアに対する医療費を支払う責務があります。