2024年から2025年にかけて、医療界はこれまで以上に厳しい時代に入りました。 東山会も例外ではなく、2025年は強い危機感をもって「やめること・変えること・変えないこと」に組織一丸となって取り組んでまいりました。
世界規模の異常気象や戦争、足元では地震・人口減少など、心を重くする出来事が続いています。インフレの進行により、医療・介護分野は他業種との人材確保競争にもさらされ、厳しい環境が続いています。
一方で、こうした時代だからこそ、これまで動かなかったものが動き始めてもいることも実感しています。技術革新は確実に進み、かつては困難だったことが可能となり、様々な壁が取り払われてきていることもまた事実です。
当法人においても、13年ぶりとなる電子カルテのバージョンアップをはじめ、クラウドアプリの導入、生成AIやRPAの活用など、DXを組織全体で推進し、現場に浸透し始めた成果を実感できた一年でした。
日々医療・ケアに携わる中で、心と心が通い合う瞬間、人が本来持つ「愛」を感じる場面に数多く出会います。そうした小さくも尊い営みを仲間と共有できることは、私たちの仕事の大きな喜び、醍醐味であり、日々の原動力となっています。
私たちが属する北多摩南部二次医療圏では、高度急性期、急性期、包括期、慢性期まで、すべての病院がこれまで以上に連携を深めています。WEBツールも活用しながら、お互い知らなかったこと、協力できそうな現場レベルでの具体的な取り組みが、各病院のトップの皆様のリーダーシップのもと動き始めました。仲間の力とありがたさを、改めて実感した一年でもありました。
2026年度は診療報酬改定の年です。
人の幸せ、人生をできるだけ良いものとするため、その土台である「生命」を整えることが役割である医療がどうあるべきか。診療報酬改定は、結果的にはそのことを中心に進んでいると思います。
私たちはこれからも、求められている医療、必要とされている医療に誠実に応え、組織として継続できる形を模索しながら、皆さまとともに歩んでまいります。
2026年の干支(丙午)が象徴する「明るさ」「生命のエネルギー(火の要素)」「前進と行動力」を胸に、仲間とともに燃えさかる1年であることを願っています。
2026年1月
医療法人社団東山会 理事長 小川 聡子

