認知症ケア『ユマニチュード®』に関する番組が放送されました
公開日 2017/04/20
東山会が法人全体で導入に取り組んでいる
認知症ケアメソッド『ユマニチュード』。
この春には法人内に新たな組織
「ユマニチュード推進室」を設置し、
さらに取り組みを進めていきます。
ユマニチュードについてはこれまでにも
何度かTV等で紹介されていますが、
(前回の記事はこちらから)
4/26(水)に特集番組が2つ放送されますので、
ご紹介させていただきます。
1)20:00~
(再放送 5/3(水) 13:05~)
【NHK Eテレ】
ハートネットTV
「“やさしさ”の技術が地域を変える?
-認知症ケア・ユマニチュードの導入目指す福岡市の試み-」
※NHKのサイトが開きます。
こちらの番組内では、現在当院職員も参加する
研修の様子が紹介される予定です。
2)22:25~
(再放送 5/3(水) 9:05~)
【NHK 総合】
認知症・ともに新しい時代へ・介護新感覚
「驚きの介護術・本人も介護者もハッピー!」
※NHKのサイトが開きます。
ぜひご覧ください。
※放送予定は変更になる場合があります。
認知症ケア“ユマニチュード®”に関する番組が放送されます
公開日 2015/06/17
現在、NHKでは
「認知症キャンペーン」を展開しています。
その一環で、昨年放送された2つの番組をベースにした番組が
来月放映されることとなりました。
2つの番組とは、
◆NHKクローズアップ現代 (2014年2月5日放送)
「見つめて触れて語りかけて
~認知症ケア “ユマニチュード” ~」
◆NHKスペシャル (2014年7月20日放送)
「“認知症800万人”時代 認知症をくい止めろ
~ここまで来た!世界の最前線~」
ユマニチュード®の提唱者の一人である
イブ・ジネスト先生(フランス人)と、
日本に持ち込まれた本田美和子先生
昨年1月、当院で勉強会を行った際に
取材をお受けしたのですが、
(その際の様子はこちらから)
今回、番組を担当されたディレクターの方から、
「医療・介護の関係者の皆さん、
認知症となったご本人、
そして、それを支える家族の皆さん…
素晴らしい方々に支えられて生み出すことが出来た
番組だったのだと、改めて痛感しています。
本当にありがとうございました。」
というメッセージを頂きました。
病棟での様子
放送予定は、
7月4日(土) 22:00~22:49
NHK BS1です。
再放送:7月26日(日) 15:00~15:49
※どちらも局の都合により、変更となる場合があります。
あらかじめご了承ください。
こちらに関連して、
次回の「第89回 とうざん生活習慣病教室」
テーマは、“ユマニチュード®”です!
国立病院機構 東京医療センター 総合内科医長の
本田美和子先生によるご講演です。
日時は 10月31日(土) 14:00~15:30、
場所は当院7階会議室、入場無料です。
事前の予約は必要ございません。
是非、聞きにいらしてください。
【ユマニチュード®】 -その3-
公開日 2014/01/31
この方法を習得するには、まだまだたくさんの時間と工夫が必要です。
(講習の様子から)
しかし当院のスタッフたちは、まず自分たちでできることから始めようと、
さっそく見よう見まねで、患者様と「出会いの準備」なることを行っています。
例えば、
いきなりカーテンを開けて、ベットのそばに行って話しかけるような
ことをしない。
壁をつかってノックを3回して、
返事があってからカーテンを開ける。
返事がなければ、3回その作業を繰り返してから名前を呼び、
患者様の視野の正面に入って3秒以内に「あなたに会いに来た」と
名乗りながら話しかける。
などです。
ケアをするときには、一人は常に患者様の顔の正面で話しかけ、
「これから○○をします」
「手を上げてください」
などと伝えます。
もう一人が黒子として、
説明に続いてその通りにケアを進めていきます。
今までケアをしていても固く身をこわばらせていた患者様が、
筋肉を緩めて身を委ね、笑顔で「ありがとう」と微笑んでくれる。
たったこれだけの事ですが、看護やケアのやりがいを
実感できているようです。
ケアをする人に誇りとやりがいを実感してもらう。
「人が尊厳をもって、住み慣れた地域で医療・介護をうけ、
その生をまっとうする」ことができる世の中になるために、
ユマニチュード®はすべての人々に希望を与えてくれる
メソッドだと思いました。
新年早々大変感動的な時間を共有することができ、
関係者の皆様、すべての皆様に感謝申し上げます。
(病棟での実習の様子 ※テレビの取材もありました)
※写真は一部修正しています。
【ユマニチュード®】 -その2-
公開日 2014/01/29
「ユマニチュード®(Humanitude)」=Human(人)+Attitude(態度)を
組み合わせた造語(フランス語)です。
ユマニチュード®は、ケアをする人たちが認知症の人に接する際、
“人に接する態度”を徹底できるように考案された「具体的な技術」であり、
人の本質をつかんでいて国籍や人種に関わらず通じるため、
スイス・ベルギー他のヨーロッパ各国やカナダ・チリ・フィリピンなど、
国を超えて導入されているそうです。
(イブ・ジネスト先生)
認知症の人を「わからない人」のままにしない看護・ケアの重要性と
醍醐味に気づかせていただく。
この講演を聞いた人はみな、それぞれの職場で起こっていること、
日々葛藤していることを思い出し、目に涙が浮かんでくると言います。
【ユマニチュード®の基本となる4つの柱】
1.見つめること
2.話しかけること
3.ふれること
4.立つこと
ユマニチュード®の根底には「ケアをする人とは何か」「人とは何か」という
基本命題があり、この哲学に基づくケアの具体的な技術を学ぶと、
“当然できているつもり”であったことが実際には全くできていなかった
ことに気づかされます。
【優しさを伝える視線の技術】
1.垂直ではなく水平に
2.斜めからではなく正面から
3.一瞬ではなくある程度の時間
4.遠くからではなく近くから
「危ないからベッドで寝てて」「座ってて」
これは病院や介護施設だけではなく、ご家庭でも起きている
ことだと思います。
“寝たきり老人”を作っている、良かれと思って関わっている
私たちのそのやり方が「介護する人=暴力をふるう人」と思われて、
患者様・ご老人を攻撃的・あるいはその逆の低活動症候群に
させているということを教えていただき、目からうろこの思いでした。
(質疑の様子)
-「その3」に続く-
【ユマニチュード®】 -その1-
公開日 2014/01/27
35年前にフランスで産声を上げた、認知症のケアメソッド「ユマニチュード®」を、
1月20日当院で勉強する機会をいただくことができました。
「ユマニチュード®」の提唱者の一人、イブ・ジネスト先生(フランス人)と
2011年単身フランスにこれを学びに行かれ、日本に持ち込まれた
本田美和子先生(国立医療機構東京医療センター総合内科)が
直々に当院にいらしてくださり、熱く語っていただくとともに、
その後実際にご入院中の患者さまとそのご家族のご協力のもと、
実習をさせていただきました。
先生方(左:イブ・ジネスト先生、右:本田美和子先生)
講演を聞いた当院の職員、地域の医療介護に関わる関係者の皆様
(診療所の先生・地域包括の方・市役所の方・他院の看護師さんなど)、
当院にご入院中の患者様のご家族の皆様が感動を味わい、
明日から自分たちでできることをやってみよう!という気持ちに
させていただきました。
実習では、患者様が最後に自ら手を上げて「ありがとう」と
おっしゃられるのを見て、いつもの患者様との違いに皆嬉しくなって、
思わず患者様を囲んで拍手でした。
-「その2」に続く-