新入職医師紹介 山本崇人医師(呼吸器内科)
公開日 2019/12/06
12月に入職された医師の自己紹介です。
山本崇人医師
「最期のご飯は何がイイか」
そんな話をすることあります。
同じように人生の
最期を誰と何処で
どうやって過ごしたいか、
人それぞれだと思います。
大学病院で呼吸器内科に携わり、
治らない疾患が多く沢山の人を
看取ってきました。
多くの患者さんが望むのは
痛くないこと、
苦しく無いこと。
その思いに応えたく
緩和医療チームに
参加していました。
活動の中で違和感も
感じていました。
その当時は緩和医療チームが
介入するのがすでにだいぶ
進行している時期で、
この残された時間が少ない
タイミングでノコノコ
緩和医療オーラを
振りかざして介入することは、
果たして患者さんの
ためになっているのだろうか、
死に神のように
思われてはいない
だろうかと考えていました。
そしていよいよ
お別れが近くなると、
多くの方が自宅に
帰りたいと願います。
しかし万全な体勢で
退院支援をしますが、
「自宅に戻ったはいいが困っている」、
「こんなはずじゃなかった」と
よく聞きました。
在宅医療現場を知りたいと思ったのと、
自宅に戻ってからも
安心して生活できる
お手伝いが出来ないかと、
二年半前に訪問診療医となりました。
自宅へ伺うと病室とは違い
非常にゆっくりとした
時間が流れます。
しかし癌患者さんや
高齢の方が多く、
残された時間はさほど
多くありません。
誰と何処でどうやって
過ごしたいか、
今一番したい事は何か、
そんな想いを大切に
訪問診療をしていました。
今後おそらく内科分野ではAIが
発達していくと予想され、
画像診断はすでにAIが
勝り始めています。
ビッグデーターを元に
個別化治療が進み、
治療はAIが担う時代が
来ると思います。
しかしAIは個別の価値観を
治療に落とし込むのがまだ
苦手のようです。
本人・家族の想いや価値観と
治療方針や療養方針とを
調整し支援していくのが
医療チームの役割と
考えています。
自分は趣味でランニングを
少々やっています。
決して速くはないのですが、
最後尾で走り、
制限時間ギリギリのランナーを
応援するのが好きです。
6時間近く一緒に走っていると、
ゴール近くなると微妙な
一体感が生まれます。
この微妙な一体感こそが
家族を含めたチーム医療に
大事と考えています。
ウルトラマラソン
(60〜100kmぐらい)の
サポートボランティアも
やっているのですが、
トップ選手・中盤・
最後尾ではサポートの
方法も変わります。
地域医療も同じように
人・家族・生活環境・地域、
価値観等によって支援方法も
変わってくると思います。
地域の方々が安心して
住み慣れたエリアで自分らしく
暮らしていけるよう
力になりたいと
思っています。
よろしくお願いいたします。
因みに自分が最期に食べたいのは
「カツ丼」です。
第97回 生活習慣病教室「白血病を知る」開催しました
公開日 2019/10/29
10月26日の午後、
97回目となる生活習慣病教室を開催しました。
今回は、当院院長の須永眞司医師が
「白血病を知る〜白血病は治る病気ですか?〜」と
題して講演いたしました。
血液のこと、白血病、その種類、検査、治療、
そして、命をつなぐ骨髄バンクや
臍帯血バンクの話がありました。
[参考]
公益財団法人 日本骨髄バンク
日本赤十字社 関東甲信越さい帯血バンク
※日本赤十字社 北海道/近畿/九州さい帯血バンク、
一般社団法人 中部さい帯血バンク、
特定非営利活動法人 兵庫さい帯血バンクもあります
たくさんの方にお越しいただき、
「勉強になった」との声をいただきました。
司会の吉田名誉院長とともに
次回は来年2020年5月ごろ、
「認知症」をテーマに開催予定です。
ぜひご参加ください。
ヒトとハタラク。
公開日 2019/09/28
「taion」というウェブサイトで
当院のことが紹介されています。
医療従事者の求人情報サイトなのですが、
先月取材を受け、
東山会のこと、理事長のこと
とても丁寧に取り上げてくださいました。
ご興味がある方は一度ご覧ください。
調布東山病院のページはこちら。
当院の医師採用についてはこちらもご覧ください。
取材の様子
実はこんなに集まっていました
病院をご案内
8/18(日)放送予定|調布FMに出演!「大腸がん」について
公開日 2019/08/06
調布FM放送(83.8MHz)は、
1998年(平成10年)4月、
「市民参加型の地域情報受発信基地として
機能するラジオステーション」
をコンセプトに開局しました。
毎週日曜日の朝、
「たまには日曜日」
というワイド番組があり、
その中の“ひとくち健康メモ”というコーナーでは
健康をテーマに、地域の先生がお話をしています。
毎年、当院の医師が1回から数回、
番組を担当させていただいています。
今回は、5月に生活習慣病教室の
講師を務めました中田医師(内視鏡センター長)が
大腸がんについてお話しいたします。
8月18日(日)11:15頃放送予定です。
インターネットでもお聴きいただけます。
是非、お聴きください。
2019年度版「Dr.くまがいにつづけ!生活習慣病を学んで、こどもDr.になろう!」
公開日 2019/07/22
小学校の終業式の日、7月19日。
今年も「Dr.くまがいにつづけ!
生活習慣病を学んで、こどもDr.になろう!」と
題して、ヘルスアップ教室が開催されました。
主催は調布市健康推進課さん。
講師は、当院糖尿病・内分泌内科の熊谷真義医師です。
梅雨明けが待ち遠しい中、
この日の午後は夏休み開始にあわせたように
太陽が迎えてくれました。
まずはDr.熊谷から
生活習慣病について学びます。
カロリーのこと、身をもって体験してみよう
ということで
「あめ玉一個分を消費するためには
スクワット何回!?」
子どもたちがスクワットをし、
保護者が回数を数えます。
疲れてきた・・・?
10回? 50回? 100回?
会場で一番スクワットをした子が100回でした。
先生の予想以上に頑張りました。
続いて、ショートケーキ1個(400kcalくらい)だったら・・・。
さすがに終わらないので
次に進みます。
続いては、栄養素について学びます。
赤・黄・緑に分類される
食材を覚え、ここでやるのは
「3色しっぽおに」。
先生がいう色の食材の絵が書かれた
ビブス(しっぽ付き)の子が逃げます。
ヒートアップ!
走り回った後も、講義が続きます。
さっき学んだ色分けされた食べ物。
これらをバランスよく食べましょうという
ことで「食事バランスゴマ」。
これを使ったゲームもしました。
今度は3チームに分かれて
対抗リレーです。名付けて
「おケツで走ってバランスアップ!」
地べたに座って足を伸ばした状態で
お尻で歩いて前に進む、
なかなか難しい動き。
途中で拾う食材カードを
バランスゴマの
正しいところに貼ります。
おとなからスタート
カードを受け取った子どもがゴールへ向かいます
みんなで答え合わせ。
熱心にきいています。
運動して汗をかいたあとは
水分補給しながら
別の部屋へ移動します。
そこでは、講義に加え
顔ハメや小さい白衣、
血圧計などを使って
写真が撮れるコーナーを用意しました。
糖尿病で起こるこわいこと、
例えば目が見えなくなってしまう、
腎臓が悪くなる、神経がやられてしまう、
といったことを
スライドでお話ししました。
そして、スライドにも出てきた
イラストと一緒に
写真を撮ったりしながら
生活習慣病について考えました。
Dr.くまがいの説明にも熱が入ります
先生の代わりが!
最後には、「子ども医師免許証」の
授与式を行いました。
生活習慣について
家族で考えるきっかけとして
これからも意識して
健康で長く暮らせる習慣を
身につけてもらえたらと
願っています。
第10回 医療・介護勉強会
公開日 2019/06/17
6月14日(金)の夕方から
「第10回 医療・介護勉強会」を開催いたしました。
看護部長より開会の挨拶
この勉強会は、地域の医療職・介護職の方々に
お集まりいただき、共に学びながら、
地域包括ケアシステムの実現を目指して
開催しています。
今回は『呼吸器疾患のリハとケア』をテーマに
1. 慢性閉塞性肺疾患(COPD) について
2. 呼吸器疾患のリハについて 呼吸の基本とリハの視点
について、当院リハビリ科職員が講演いたしました。
みなさんで「腹式呼吸」
わかりやすいイラストや
動画付きのスライドで
楽しく学べる講演となりました。
その後、
○長期にわたり在宅酸素を使いながら
年数回肺炎で入院するケース
○退院後訪問リハを利用しながら
活動範囲の拡大が図れたケース
の事例紹介がありました。
それを踏まえ、
第2部ではグループワークを行いました。
多職種が集まるグループに分かれ、
それぞれの職種での
経験や悩み、疑問などを出し合い
発表しました。
最後は、当院呼吸器内科の返田医師より
「幸せになるために生まれてきた」という
熱い言葉が。
この日得た学び、気づきを
利用者さまに還元し、
地域の皆様がより幸せに暮らしていけるように
手を取り合って支援していけたらと
思っています。
新入職医師紹介⑤ 宮方啓行医師(整形外科)
公開日 2019/05/31
新入職医師からの自己紹介、
今年度5人目となります。
このたび、5月7日より
調布東山病院に入職しました
宮方啓行と申します。
整形外科を担当させて頂きます。
よろしくお願い致します。
平成19年に日本大学医学部を卒業後、
同大学の研修医を経て、
日本大学整形外科教室に入局しました。
大学病院とその関連病院で12年ほど働き、
骨折をはじめ脊椎外科を専門に
勉強させて頂きました。
脊椎と言っても、頸椎・胸椎・腰椎とあり
それぞれの部位により
出現する症状が異なり、
治療方法も違います。
特に大学病院では
様々な脊椎手術を行い、
手術加療や保存加療での
メリット・デメリットを
勉強させて頂きました。
整形外科の分野は
転倒や外傷による骨折・打撲や
スポーツによる障害、
加齢に伴う関節・脊椎疾患など
多岐にわたります。
また、障害を訴える年齢層も
幅広いのが現状です。
同じ病気・疾患であっても、
その患者さんの全身状態や運動能力、
加齢による障害などの違いにより
治療方法・手術方法は異なります。
患者さん個々の状態、背景を
よく理解したうえで、
より良い治療選択ができればと
考えております。
どんな些細なことでも
構いませんので、
何かお困りのことがあれば
ご相談いただければ幸いです。
診療部キックオフミーティング
公開日 2019/05/25
当院では毎年、法人・病院としての
年度目標や方針を設定し、
それを2月の「職員総会」で
全職員に周知しています。
これを受けて各部署で
年度目標を立て、
4月からの1年で
その目標を達成する、
というサイクルで
業務・活動を行っています。
診療部(医局)については、
診療部全体の目標ではなく
各科で目標を立てる、
ということになりますので、
毎年、年度初めに
常勤医が一堂に会して
「診療部キックオフミーティング」と
称する会を行い、この場で
各科代表の医師から年度目標・方針などを
説明、発表してもらっています。
今年度は「診療部キックオフミーティング」を
5月20日18:30から開催しました。
最初に院長から、病院としての
今年度の目標と方針をあらためて説明し、
医師としての診療姿勢(患者さんに向き合う態度)
について話をしました。
患者さんの思いに共感して診療して欲しいこと、
地域の医療・介護施設の思いも
汲み取って診療して欲しいことなど、
地域医療に携わる医師としての
心構えを医師に伝えました。
その後、各科の医師が、
各科の現状、今年度の方針などを
順番に発表しました。
各科5分程度でのプレゼンを
お願いしていたのですが、
それぞれ熱意のこもったプレゼンになって、
予定した時間をオーバーしてしまうほどでした。
最後に、理事長から自分自身のキャリアに絡めて
東山会の歴史、目指すべき将来像についての
話がありました。
地域医療への思いを皆で共有し、
会が終了したときには
20:30近くになっていました。
超高齢社会において
救急搬送される患者数は年々増えており、
私たちの果たすべき
役割の大きさを実感しています。
診療部では4-5月に4名の
新たな常勤医を迎え、
診療体制の充実を図っていますが、
まだ十分とは言えない状況です。
地域の皆さまのご期待に
完全には応えきれないところも
あろうかと思いますが、
不十分な点は診療部全員で協力しながら、
今年度も地域医療に取り組んで参りますので、
引き続きよろしくお願い致します。
[文/須永眞司(院長)]
参加した医師で集合