ブログ「東山だより」

医療安全勉強会

公開日 2016/11/25

医療機関では「医療安全」に関する勉強会を
年2回程度行うことが義務付けられており、
職種を問わず全職員が受講します。

今年度は春に1回目として
「医療安全とインフォームドコンセント」
をテーマに実施。

※クリックで前回の記事が開きます

そして2回目の先日は外部講師をお招きし、
「ヒューマンエラーの認知科学」と題して
ヒューマンエラーを心理学の観点から
解説していただきました。

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うっかりミスをどうやって防ぐか?

原因は、
・注意がそれる
・注意が薄れる
・強い誤った記憶
・弱い正しい記憶
といった、ノンテクニカルな心理的要因や
身についていない技術、いつもと違う行為に
よるものが殆どです。

そこで、人と人、人と手続き、人と道具(機器)、
人と環境、人の教育という多角的なアプローチが
重要になってきます。

講演では実験映像を用いて、人間の脳の処理能力や
注意の持続時間の限界を認識したり、
『指差確認』の効果を体感したりしました。

職業を超え、また職場だけではなく、
ご家庭やどんな場面にも起こりうる
「うっかりミス」。

そのメカニズムを知ることで、
しっかり防ぎたいと思います。

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 講師の静岡英和学院大学短期大学部 
 重森先生を囲んで記念撮影

第9回 調布薬薬連携

公開日 2016/11/11

東山会では毎年2回「調布薬薬連携」という会を
開催しております。

当会の薬剤師と近隣調剤薬局の薬剤師等の皆さまで
実際に顔を合わせ、意見交換や勉強会を行っています。

11月5日(土)に第9回を開催いたしました。

今回は医師による医療に関連した講演ではなく、
「災害対策」をメインテーマに、災害発生時の
病院と地域の調剤薬局との連携についての
話し合いを中心としたプログラムを行いました。

今回は8施設から30名程のご参加を頂き、
活発な意見交換を行うことができました。

既に9回目を迎えてお互い顔見知りとなっている
こともあり、率直なご意見を沢山いただきました。

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当会からは先日行った災害訓練の内容と、
訓練後の反省点を発表させていただきました。

他の皆さまからは、

・2011年の東日本大震災での被害状況や
復旧までの道のり、実際に困った事や
それを踏まえた対策

・災害時の安否確認をメールで行うシステムの導入
・出勤時と休日時での対応
等について、それぞれ発表していただきました。

調布市薬剤師会さんには、10月2日(日)に
調布東山病院で行われた災害訓練の内容と、
他の医療機関での防災訓練について
発表していただきました。

調布市薬剤師会さんは災害訓練の際に
「我が家の災害対策~お薬編~」という冊子を
配布され、災害時の薬の備えやお薬手帳の重要性に
ついての啓蒙活動を行われていました。

今回の薬薬連携を通して、
○災害時の医薬品備蓄の再検討
○連絡の取り方

○交通機関が不通となった場合の地域の薬局の方との連携

などなど、検討課題が多く見つかりました。

今後も更にお互いの連携を深め、災害発生時に
病院と薬局が協力していければと考えております。

第3回災害訓練を実施しました

公開日 2016/10/06

10月2日の日曜日、
夏の戻りを思わせる強い日差しが降り注ぐ中で
「第3回災害訓練」を実施しました。

今回も昨年に引き続き、調布市役所・医師会・
歯科医師会・薬剤師会・東京都柔道接骨師会と
合同で、今年はより実践に近い形で行いました。

北多摩南部医療圏地域災害医療コーディネーターの
森川先生にも、昨年同様ご協力いただきました。

他に昨年もご参加いただいた調布南高等学校の
生徒の皆さん、いっしょうふれあいネットワークの
方々、また今年からご参加の調布市防火女性の会の
皆さんや一般のボランティアの方も含め、全部で
80名以上の方々にご協力いただきました。
ありがとうございました。

今回は
「月曜日の午前8時45分、震度6強の地震発生」
という想定で行いました。

地震発生の放送を合図に、院内では患者様の状況や
職員の出勤状況、施設・設備や周辺の被害状況を確認。

通常の外来は中止し、直ちに被災者の受け入れ準備に入ります。

そして、以前にご紹介したMCA無線を使って
調布市の災害対策本部へ状況報告をします。

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全ての準備が完了したところで、当院は被災者の
方々を受け入れる「災害医療体制」に移ります。

次々に来られる被災者の方々にトリアージを行い、
診察や処置を行い、その内容を記録します。

調布市の災害対策本部に足りなくなった物資の
調達依頼をしたり、患者さまの搬送連絡などの
実際に起こりうる場面を想定しながら、
様々な訓練をしました。

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訓練終了後には、直ちに反省会を開きました。
参加者から活発に意見が出され、
地域災害医療コーディネーターの森川先生からは
貴重なアドバイスもいただきました。

いざというときにスムーズに動けるよう、
今後も訓練の精度を改善していきます。

調布東山病院は、災害時に
調布市の災害拠点連携病院として
災害医療を担うことになっています。

大規模災害時の地域医療を守るため
当院ではこれからも訓練を重ね、備えてまいります。

ご参加・ご協力いただきました皆さま、
誠にありがとうございました。

暑気払い

公開日 2016/07/26

暑気払い

イラスト:続木寿子

二十四節期の小暑から大暑の間を暑中といいます。

「暑気払い」とは文字通り「暑さをうち払う」ため、
カラダに溜まった熱気を取り除いて
元気に暑い夏を乗り切ろうというものです。

ビアガーデンなどで、またバーベキューで
暑気払いをなさる方々も多いのではないでしょうか。

暑気払いは昔から行われており、
冷たい食べ物やお酒を口にしたり、
薬湯に入る以外にも行水や川遊びをするなど、
皆で楽しむイベント的な要素もあります。

平安時代にも既に暑気払いをしていたようです。
清少納言の枕草子の「あてなるもの(上品なもの)」の段に
「削り氷にあまづら入れて、
 新しき金鋺(かなまり)にいれたる」
とあります。

甘いシロップをかけたカキ氷を口にして
涼を取ることは、今も昔も変わりません。

暑気払いにぴったりな食べ物のひとつが
瓜だそうです。
胡瓜(きゅうり)、苦瓜(にがうり、ゴーヤ)、
冬瓜(とうがん)、南瓜(かぼちゃ)、西瓜(すいか)
は夏が旬の食べ物で、体力が衰えがちな夏に効果的です。

特に胡瓜や西瓜は体の熱を下げて、
体の余分な水分を出してくれます。

他にも、甘酒はブドウ糖やオリゴ糖、アミノ酸、
ビタミンを含むノンアルコールの飲み物で、
栄養があるだけでなく、腸内環境を整える働きもあります。

甘酒と言えば冬に飲む印象がありますが、
甘酒は夏の季語。
江戸時代には、冷たく冷やした甘酒を売り歩く
「甘酒売り」の声が街に響き渡っていたとか。

暑さはこれからが本番です。
夏風邪など召されませぬようご自愛くださいませ。

医療安全勉強会

公開日 2016/06/27

先日当法人では、全職員を対象とした
「医療安全勉強会」を開催しました。

医療機関では、医療安全に関する職員研修の実施が
必須とされており、当院でも毎年前期と後期の2回
実施しています。

今回は、

 “医療安全とインフォームド・コンセント”

をテーマに、学びのときを持ちました。

医療安全勉強会1

当法人では今年4月より新たに
「医療安全推進室」を設置しました。

医療安全推進室では、
『医療の質および安全性の向上』
をミッションに掲げ、
主に以下のような業務を行っています。

◆院内ラウンド
◆事故原因の分析
◆インシデント・アクシデントレポートの収集・分析
◆医療安全に関する研修や勉強会の企画・運営
◆患者さま向けの医療安全啓蒙活動

今回の勉強会は医療安全推進室が主催し、
所属する職員が講師を務めました。

医療安全勉強会2

医療安全勉強会3

医療安全勉強会4

内容は、
・昨年度のインシデントレポート集計結果報告
・昨年10月に施行された、厚生労働省による
 医療事故調査制度
・医療安全におけるインフォームド・コンセント
というものでした。

また、初の試みとして、
勉強会の最後にミニテストを実施し、
理解度を確認しました。

今後も皆様に質の高い医療や看護を提供できるよう、
日々研鑽していきます。

救命救急講習 ~BLS研修~

公開日 2016/06/20

当法人では毎年、全職員を対象に
救命救急講習を実施しています。

研修名の「BLS」とは 
Basic Life Support の略で、
一次救命処置のことをいいます。

一次救命処置というのは、急に倒れたり
意識を失った人に対し、その場に居合わせた人が
救急隊や医師が到着して引継ぐまでの間に行う
応急手当のことです。

独自に作成した資料による基礎研修を受けてから、
訓練専用の人形を用いた実技練習を実施。
最後にシナリオに沿った訓練を行います。

今年度も「基礎研修」と「実技練習」がスタート。
日々の業務の合間で時間を調整し、
職種に関係なく全職員が順番に受講しております。

調布市では小学校や中学校でも
救命講習が行われており、
命の大切さや救命法の重要性の意識を根付かせ、
救命率の向上を図っているそうです。

応急処置を実施することで、
救える命が倍になります!

いざ、その場に居合わせたとき、
迅速で適切な対応ができるよう、
これからも定期的な訓練を続けていきます。

第90回とうざん生活習慣病教室

公開日 2016/05/17

とうざん生活習慣病教室の前身である
成人病教室が開始されたのは、
1988年(昭和63年)4月。

現名誉院長の吉田医師が着任して
数ヵ月後のことです。

「慢性疾患の患者教育は
 診察室で一人ひとりに行うより、
 集団で行ったほうがよいのでは」
ということで始めました。

 ▲当時の成人病教室の様子

スタートから2年ほどの間は
糖尿病教育の勉強会として開催していました。

その後、他の生活習慣病も取り上げて欲しい、
というご要望が多く寄せられたことを受けて、
現在のような形になっています。

これまで取り上げたテーマは、
高血圧、高脂血症、心臓疾患、脳血管障害などの
糖尿病関連疾患の他、消化器系やがん、睡眠など
多岐にわたります。

話題の病や薬など、アップトゥデートな内容も
随時取り入れる意欲的な編成を心がけております。

現在は地域の皆さまの健康教育の場として
好評をいただいています。

そして90回目となりました今回、5月14日(土)。
東京大学医学部附属病院 消化器内科 
中塚拓馬先生を講師としてお迎えし、
「脂肪肝から肝がんへ~本当はコワイ脂肪肝~」
というテーマでお話いただきました。


▲中塚拓馬先生
(当院では毎週土曜に診察していただいています)

統計によりますと、
飲酒量は減ってきていますが、
脂肪肝や肝臓がんになる方は増えてきているそうです。

アルコールを飲まない方でも
脂肪肝から肝炎、肝硬変、肝臓がんへと
病状が進行していくことがあります。

脂肪肝とはそういった怖い状態であることも知って頂き、
多くの質問が出された活発な会となりました。

次回は、10月15日(土)14時、
院長の須永医師より「貧血」について
お話させていただきます。

多くの方々のご参加をお待ちしております。


▲調布東山病院 院長 須永眞司医師

2016年度 永年勤続表彰

公開日 2016/04/12

4月9日(土)の午後
初夏を思わせるような明るい日差しが降り注ぐなか、
「2016年度 永年勤続表彰」を行いました。

当院が調布の地に開院したのは1982年。

この日は勤続5年、10年、20年、30年という
節目の職員の功績を讃え、表彰しました。

30年勤続者は1名、
20年勤続者も1名、
10年勤続者は12名、
5年勤続者は15名。

理事長よりひとりひとりに感謝の言葉を掛けながら
表彰状を手渡しました。

振り返ると
東山会の歴史と皆の人生の歩みが重なります。

奇しくもこの日は、先代の理事長の命日でした。

理事長の交代、
新病院建設など、
大きな変化を経て、今に至っています。

時が流れ、様々なことが変わっていく中でも、
変わらないものや譲れないもの、という
強く熱い思いがあることを、
表彰された職員の言葉から感じます。

そして感謝の笑顔。

これからも引き続き、よろしくお願いします!

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