阪神淡路・東日本・熊本など、
近年発生した大震災と同レベルの地震が
多摩直下型の大震災として発生したら、
この地域の透析医療はどうなって
しまうのだろう。
そんな漠然とした不安から、
多摩地域の各医療機関は
地域の災害時連携を
「自助」・「共助」・「公助」
の視点で考え、動き始めています。
調布市では調布東山病院を含めて
5つの透析施設が透析医療を行い、
それぞれ別の法人が施設を運営。
業務を通じた連携や、日常的に顔を
合わせる関係ではありませんでした。
近年発生した大震災の経験からも、
大災害時に被災地で透析医療を
継続的に行う事は「自助」だけで
対応できる範囲を超えており、
また医療機関が多い大都市が
優先的な「公助」を期待できる、
とも思えません。
そこで、「共助」です。
地方と違い、徒歩圏内に多くの医療機関が
存在する地域こそ、困ったときの助け合いが
大きなエネルギーを生み、
混乱する時期を乗り越えられると思い、
2016年秋、市内の透析施設(4施設)に
勤務する臨床工学技士長たちに声を掛けて
「大災害時の調布地域透析医療継続を考える」
を企画、顔の見える関係作りがスタート
しました。
そして、2018年3月、
「第3回調布市透析連携を考える会」を
開きました。
いつ起こるか分からない大災害。
これまでの教訓から学んだ事を、
この地域の災害医療に活かせるかを
地域の皆と考えています。