6月4日(日)、調布たづくりにて
毎年恒例の透析患者さま対象の料理教室が
開催されました。

今年度は特に透析導入して間もない患者様に
参加していただこうということで、例年通りの
ポスターや書面によるお知らせに加え、積極的に
声かけも行いましたが、日曜日にお仕事をされて
いる方も多く、開催場所や送迎のご都合、また当日
体調不良の方もおられ、最終的に患者さま8名、
管理栄養士4名、看護師4名の計16名での会と
なりました。

今回のメニューは
『アジの南蛮漬け・インゲンの香味炒め・すいか』
です。

管理栄養士が透析治療を考慮して作成したレシピを
もとに、普段なら目分量の調味料や食材もきちんと
計量して調理しました。

「こんな量で味がつくのかな?」
「いつも食べている量と違う!」
などの声も飛び交いますが、和気あいあいとした
雰囲気の中、45分ほどで3品が完成しました。

その後美味しく会食しながら、栄養士より
果物に含まれるカリウムのミニ講義を受け、
「果物、食べすぎちゃっていたわ」
「これくらい食べられるのね」等、
改めて気を付けるべき食材の確認もされていました。

料理教室後のアンケートでは
「今日のように簡単に出来るものを教えてもらいたい。」
「リン・カリウム・塩分の上限がどれくらいか、
 長く透析をしているわりにはいい加減になっている。」
「検査データーを気にしてはいるが、
 つい食べ過ぎてしまう。」
「楽しく参加できた。」
などのご意見をいただきました。

人間にとって“食”は重要です。
透析患者さまにとっての“食”が、制限の多い苦痛な
ものではなく、こうした料理教室を通して調理の
ポイントを知っていただき、美味しく味わい、
より“食”について前向きになっていただければと思います。