調布東山病院看護部では、
毎年「助手・クラーク研修」を行っています。
看護助手やクラーク(医療事務)は、
患者さんと接する機会は多いものの、
介護技術については個人差があります。
特に車椅子やストレッチャーへの移乗介助は、
実際にやってみなければ身につかない技術でもあります。
10月に行われた助手・クラーク研修は、
車椅子とストレッチャーへの移乗が研修テーマ。
移乗動作のプロといえばリハビリ室!
ということで看護部からお声かけをいただき、
研修のお手伝いをしてきました。
会議室にベッドと車椅子を用意し、
移乗~座り直しのデモンストレーション。
その後実際に皆さんにやってもらいながらアドバイスします。
「そうそう、腰を落として!」 さすがベテランクラーク、
基本を守り患者さんに安心感を与える移乗動作です。
次はストレッチャーへの移乗。
看護師はさすがに慣れた動作ですが、
助手・クラークは無理せず4人で移します。
患者さんを安全に苦痛少なく移乗するためのポイントはもちろん、
ベッドとストレッチャーの高さや自分の身体の位置など、
スタッフの腰痛を防ぐためのアドバイスも行ないます。
この研修では、患者さん役は交代で全員が体験します。
介助の練習だけでなく、介助される体験をするのも
この研修の目的のひとつ。
持ち上げられてストレッチャーへ移されるときに感じた恐怖感を
患者さんも感じているということを忘れずに、
日々の介助や声かけに配慮していくことが大切だと思いました。