ここのところ勉強会が続いています・・・

今回もそのご報告です。

 

 

先日はNPO法人災害支援看護機構の山崎 達枝先生をお招きし、

「災害医療・看護について」という内容で講演をして頂きました。

 

 

 

テーマは、

 

  東日本大震災の教訓

  今、私たちは何をすべきか

 

です。

 

 

(講義の様子) 

 

 

「災害医療」とは、

 

  その地域内の医療施設だけでは対応できないほどの

  多数の傷病者が発生するような状況で、

  限られた時間・人・物の中で

  最大限の効果が得られる医療を提供すること

 

と定義されています。

 

 

いざという時、適切な医療を提供するためには、

それぞれの職員が自分の役割を認識し、

冷静に対処しなくてはなりません。

 

また、“その時”に誰でも同じ行動ができるよう、

「災害対策マニュアル」や「アクションカード」等のツールを

準備し、教育と訓練を継続して行うことも必要です。

先日ご紹介した「トリアージ」もその一つです。

 

 

 

一方、災害で被害を受けるのは身体だけではありません。

こころも被災します。

 

 

 

災害直後の混乱の中では、

被災された方はもちろん救援や支援に当たる人にも、

予想以上の肉体的・精神的な負担がかかります。

 

また厳しい状況が続くことで、その負担がストレスとなり、

徐々に蓄積されて行きます。

 

これは医療者も例外ではありません。

 

 

 

そんな中でも、心配や労いといった温かい声掛けや、

被災体験を語り合う時間が安心感をもたらし、

さらにそこからの成長にもつながるそうです。

 

 

お互いに支えたり、支えられたりしながら、

心の傷から回復し、また成長していくことに、

人間の持つ強さを見ました。